人と人のレビュー

仕事をしていく上で様々なレビュー経験する。
・メール内容のレビュー
・ドキュメントのレビュー
・コードのレビュー

これらのこれらのレビューは基本的には「人」が「人」の作った成果物などに対してレビューを行う。

これらのレビューは実はとても難しく、繊細な作業だと思っている。
何故なら、レビュー というのは人と人とのレビューだからである。

話は少し逸れるが、最近コードレビューの勉強をしている中で、こんな言葉を目にした。

  レビューをするのはコードであって、その人を非難してはいけない。

この言葉はとても良い言葉である。
コードレビューする上で、大事な観点を正確に表している。

しかし、実際にこれを実践するのは難しい。
一般的にレビューにおいては、レビューをする側を「レビューア」、レビューを受ける側を「レビューイ」と呼ぶが、レビューアがどんなにレビューイの作った「コード」に対する指摘をしたつもりでも、レビューイがその指摘をどう受け取るかによって、その指摘はもしかしたらレビューイを非難していると思われてしまうかもしれない。

これは、コードレビューに限った話ではないと思っている。
例えば設計書のレビューにおいても、必ずレビューアとレビューイは存在する。
つまり、ここでもレビューアの指摘が仮にレビューイの作った「設計書」に対する指摘であっても、それをレビューイが自分に対する非難だと受け取ってしまえば、それはもうレビューイに対する指摘なのだ。

ここまで考えて私が大事だと思うのは、人と人が行うレビューにおいては、「言葉遣い」が大事だと思う。
もちろん、言葉遣いというのは口で言えば簡単だが、色々な背景や理由があり、かならずしも(いわゆる)優しい言葉にならないかもしれない。
もちろん、必ずレビューの時には優しい言葉でレビューをするべきだ!とまでは言わない。
時には感情を(少しは)表に出して、レビューイに思いを伝える場面もあるだろう。
しかし、それが毎回では困る。
レビューというのは、あくまで人が人の作った成果物に対するものであると、私は思っている。
故に、レビューアがレビューイを避難するのは間違っている。
レビューアとレビューイの立場は同じである。
レビューアがレビューイより上位だと考えているレビューアは間違っている。
レビューアはレビューイが作った成果物に対して、レビューアが持ちうる様々な知見や知識をレビューイに伝える。
レビュー対象の成果物に対するレビュー結果の修正を行うのがレビューイだから。

で、なんだか話がまとまらなくなってきたので、最後に一番言いたいとことを言う。

レビューとは人と人がするものである。
故にコミュニケーションをしっかり取り、相手を思いやる気持ちを持って望むべきである。
決して相手を非難するようなことをしてはいけない。

もし、あなたがレビューイという立場で、レビューアから非難されていると思ったら(あなたがそう感じたなら)、
難しいかもしれないが、その思いを伝えた方が良い。
もしかしたら、相手はそんなつもりは無く、少し感情的になっていただけかもしれない。
もしかしたら、それが原因でますますレビューアがヒートアップするかもしれない。
もしかしたら、あなたの成果物がとてもヒドイものだったのかもしれない。

いずれにせよ、そのままにしておくと、あなたはそのレビューで何も得られることなく、只々不快な気持ちを抱くだけで終わってしまうかもしれない。
そうすると、あなたはその先本当に良いコードや良い設計書を書けないかもしれない。
もしかしたら、仕事に対する熱意が冷めてしまうかもしれない。
もしかしたら、あなたが受けた非難(指摘)を、あなたがレビューアという立場になった時に相手に繰り返してしまうかもしれない。

そうならないためにも、レビューにおいては、相手に対する思いやりの心を持って臨んで欲しいと思う。